フィリップ・A・フィッシャーの本を読んだ
この本を買ったのは今から17~18年前で内容もほとんど覚えてない状態だったので久しぶりに書棚から出して読んでみました‥‥。
とても勉強になりました!!
今回自分の中で特に印象深く、参考になった点を3つ挙げたいと思います。がその前に簡単にフィッシャーさんについて紹介します。
フィリップ・A・フィッシャーとは、
1907生~2004没。株式投資家。ベンジャミン・グラハムが「バリュー型投資」スタイルに対しフィリップ・A・フィッシャーは「成長株投資」スタイル。両氏ともウォーレン・バフェットに師と仰がれている。1958年に書かれた「COMMON STOCKS AND UNCOMMON PROFITS」の翻訳版が「フィッシャーの『超』成長株投資」です。(以下、同書と略します。)
自分が参考になった3つの点は、
・「超」成長株を買え
・株を売る理由は3つ
・配当についての考え方
です。
一、「超」成長株を買えとは、
同書の Chapter1に
安く買って高く売ろうと派手な動きをするよりも、真に優れた企業を見つけ出し、(略)その企業の株を保有し続けるほうが、実際のところ、はるかに大きな利益をはるかに多くの人たちにもたらしたのです。
とあります。短期で利ザヤを稼ごうとするよりも優れた企業の株を長期で持ち続ければ10~20倍それ以上になる株が多くあると言ってます。ここでいう長期とは数年から数十年です。また買い時についても、必ずしも大暴落で株価が大底を打った日を狙わなくても、いつどの年に買っても結果的には大きな利益をもたらすとも言っています。心強い言葉です。
ここで必要なのは、飛び抜けた将来性を備えた企業だけを選び出し、その他の企業はすべて投資対象から外すことのできる選択眼だけなのです。
選択と集中が大事ということですか。
具体的な銘柄選択の基準などは別Chapterに書かれてますので興味ある方は本を読んで下さい。なお同書が書かれたのは1950年代で、登場する銘柄は古い気もしますが「選択基準」は今でも通ずるものがあります。
二、株を売る理由は3つ
Chapter6に書かれてます。
1、投資対象を選択する時点で判断を誤っていたと後に自ら気づいた時。
これは経験あります。KHCを損切りしたことです。同書には「自分の犯した間違いに早めに気づくことは大切」とも書かれています。
2、「時の経過とともに企業が変化して、Chapter3で紹介した15のポイントを以前のように満たさなくなってしまった場合は例外なく売るべき」
3、「現在投資している有望な成長株を売って、それよりもっと有望な成長株に乗り換える場合(略)このような理由で株を売ることは、めったにないはずです。」
キャピタルゲイン税を払ってでも乗り換えるには相当な有望株が見つかった場合だけとのこと。
三、配当についての考え方、
Chapter7
一番大切なのは、配当の支払いを優先するあまり自ら成長の芽を摘んでいるような企業の株を買うべきではない
(略)
結局のところ、投資家に素晴らしく大きな利益をもたらしてくれる株を選びたいのであれば、配当のことを真っ先に考えるのではなく、一番最後に考えるようにすべきでしょう。(略)配当のことを考えない人ほど、結局は一番大きな配当を受け取る
ここ!この部分が特に考えさせられました。
今の自分のPFは高配当重視のものとなっています。元々高配当銘柄は「成熟した企業が多く将来の大きな成長が見込めない代わりに、また、大規模な設備投資等必要ない代わりに利益の多くを配当として株主に還元する」と理解してます。
年々売上を伸ばし事業規模を拡大し、さらなる利益を追求するような会社は配当を払うよりも自己に投資するために無配又は配当金が少ない傾向があると読んだことがあります。(アマゾンがそうでしょうか)
だとすれば受領する配当金の金額以上に株価の上昇する銘柄を保有するほうが結果として自己の保有資産の最大化という目的にかなっているのではないか、とも考えたわけです。
もちろん高配当株、ディフェンシブ銘柄は景気後退期・不況時・市場暴落時などにも株価が下がりにくいとも言われており、いい面もあります。
最後に
最後まで読んで下さりありがとうございます。
17~18年も前に読んだ本を改めて読み直し、当時はピンとこなかった内容も今はかなり考えさせられる内容でした。
今回の記事はあくまでも「自分が参考になった3点」をピックアップしましたが他にも参考になる点はいくつかありました。
再度読み直し新たな発見があったように今後も本を読んだりして色々な考え方を取り入れて自分に合った投資方法を探っていきたいと思います。
ちなみに私の現在の保有銘柄はこちらです↓